床下の湿気とシロアリの関係性は?被害が拡大する?

床下の湿気とシロアリの関係性は?被害が拡大する?

 

 

床下の湿気が多いとシロアリがよって来るんですか?

というご質問をよくいただきます。

 

結論から申し上げまして、

床下の湿気とシロアリの発生は関係ありませんし、そのせいで被害が拡大するというものではありません。

 

その理由をご説明します。

シロアリは湿気たところに湧いてくる、というものではありません。

まず床下の地中にいるか? いないか?です。

 

地中にいれば床下の湿気に関係なく、巣の拡大やエサを求めて、などの理由により地上(床下)に上がって来ます。

 

ではなぜ床下の湿気は関係ないのかと言いますと、シロアリは蟻道(ぎどう)というトンネルを構築しながら、主にコンクリの基礎づたいに上がって来ます。

 

蟻道と言いますのは、土の粒と自らのフンで固めた通り道で、内部は密閉されています。

言わば自分たちの過ごしやすい湿度が保たれている快適な空間、というわけです。

 

よって床下に湿気があろうがなかろうが、シロアリが地中にいれば上がって来ますし、いなければ何も起こらないのは言うまでもありません。

 

 

 

床下の湿気に換気扇はシロアリ対策になりません

 

ついでに申し上げますと、上記のとおりシロアリと湿気はシロアリ業者が床下の換気扇や調湿の竹炭や備長炭をすすめるのはお門違いです。

彼らは自分たちの収入源のためにやっているだけですので、よくよく話を聞いていますと、換気扇設置の論拠が不明であり、不安をあおるような営業トークばかりです。

 

 

大工の立場から言いますと、床下というのはそもそも湿気ているのが当たり前です。

それでも気になるようであれば

●家屋に対して影響があるのか?ないのか?

●影響があるのであればどのような弊害があるのか?

を大工や建築士さんや、設計士さんなどと調査した上で対策案を考えるべきです。

一般的なシロアリ業者にその知見や判断力はありません。

 

 

その上で換気扇が必要、という結論に至ったのであれば、対策前後での湿度の変化を計測、影響箇所を一定期間後に観察する、といったように

原因の調査→対策の立案→効果の確認

が最低限必要な対応事項です。これは品質管理の基本です。

 

シロアリ業者は調査もなく、定価の10倍もの暴利を乗せた換気扇を設置して終わりです。

 

 

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