シロアリ予防には薬剤が必要という呪縛 愛知、岐阜
シロアリ予防には薬剤が必要という呪縛 愛知、岐阜
病気に例えてご説明しますと、皆さんは
「風邪をひいたら困る」
といって風邪の予兆もないのに、毎日 風邪薬を飲み続けますか?
インフルエンザ等のように、罹ると大変な病気であれば、予防接種をしたり緩和接種をしたりするかも知れませんが。
現在、日本国内に生息するシロアリには主に2種類いまして、イエシロアリとヤマトシロアリといいます。
イエシロアリは我々シロアリ技術者からしますと、対処が非常に困難なシロアリで、1つの集団に数10万~100万匹という規模で活動しています。
一方のヤマトシロアリはといえば、数100匹~せいぜい1万匹というレベルです。
単純計算しますと、イエシロアリはヤマトシロアリの約100倍ということになり、それは被害の規模においても、被害の金額においても概ね同様のことが言えます。
よってイエシロアリを予防したり、駆除したりするのはなかなか大変であることはお分かりいただけると思います。
私も万が一、自宅にイエシロアリが出たらとても苦労するでしょうし、「ヤマトシロアリだったら楽なのに、、」と思うことでしょう。
しかしご安心ください。 愛知県(三河の一部を除く)と岐阜県全域には、99.9% ヤマトシロアリしかいないのです。
もちろん、お客さま宅ごとにキッチリ調査してからの正式な判断になります。
基本的にはヤマトシロアリは、北は北海道から、南は沖縄まで日本全域に生息していますが、イエシロアリはどちらかというと、西日本などの温暖な南の方に生息しており、先述のとおり愛知県でも、三河の一部に少し生息するのが確認されている程度です。
そして冒頭の例え話に戻りますが、ここで言うヤマトシロアリは言わばただの風邪で、イエシロアリがインフルエンザ等のような大変な病気と置き換えることができます。
では、そのようなただの風邪のようなヤマトシロアリに対して、5年ごとに10万円以上~20万円というレベルの大切なお金を無駄に使われますか?
お願いですからシロアリ業者の言うことを鵜呑みにしないで下さい。
5年ごとに大量の薬剤をまいても、床下の木材にも良い影響はありませんし、ムダなお金もかかりますので、正しい薬剤の使い方をする業者が増えてくれることを願います。
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