木材劣化の原因と防止対策 建築屋さんの考え方

 

木材劣化の原因と防止対策 建築屋さんの考え方

 

 

私たち建築屋は、建築材料としての木材に何を求めるでしょうか。

加工性の良さ、重量と強度のバランス、香りや見た目の美しさなどの居住性、入手性などと並んで重要なのが、長持ちするという耐久性です。

 

木材を建築材料として使用する際、適切な条件下で使用すれば、耐用年数は非常に長くなります。

例えば何年という時を経ても、今なおその優美さを残す寺社仏閣などは、その構造の重要な部分を支える、柱、梁、桁においてヒノキなどが当時のまま使用されているものも少なくない。

 

このヒノキを一つとっても、使用していても劣化するどころか、200年程度の間は、少しずつ強度が増していきます。

その後は徐々に強度は低下しますが、その進行は遅いことで有名です。

 

 

このように木造建築物というのはコンクリートの建築物と違って、修理や改修が容易であるため、そのような意味でも長持ちする=耐久性に長けていると言えます。

 

しかし木材は不適切に使用すれば、劣化します。

 

劣化とは、木材が経年とともにいろいろな理由によって、使用当初の性能が損なわれ、その品質が低下することを意味します。

その理由は、例えば、微生物などによる腐朽、動物などによる食害(シロアリの被害はこれに該当します)、風雪や雨塵による損傷や汚染、薬品や金属などによる変色、荷重による変形、火災による消失も劣化に該当します。

 

劣化の防止においては、建築時や、日々の生活においてこのような点に留意する必要があります。

 

些か簡単ですが、こんなところで。

 

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