シロアリの薬剤散布を5年ごとにやる必要性と費用
シロアリの薬剤散布を5年ごとにやる必要性と費用
普通のシロアリ業者は、2言目には「5年ごとに薬剤で予防を!」と言いますが、本当に大切なのは「定期的に点検をすること」です。
定期というのは、その地域やお客さまごとの環境、様々な立地条件、家屋の構造、築年数、基礎などによりますが、大よそ5年くらいが目安です。
私たちの家屋に支障を来すシロアリには、日本国内おいては主に2種類いまして、「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」と言います。
イエシロアリの集団は非常にやっかいで、活動する個体の数もヤマトシロアリの数10倍というレベルです。
しかしながら愛知県(三河の一部を除く)と岐阜県全域では、99%以上がヤマトシロアリです。
つまりは「厄介なイエシロアリではなく、営巣規模が小さく対処がしやすいヤマトシロアリ」が対象種なのです。
※イエシロアリは主に南の方に生息する傾向があり、関西の一部や九州などの主に東日本で確認されており、関東以北ではあまり生息は見られません。
シロアリ薬剤を5年毎に?効果は?
冒頭の話に戻りますが、この地域の生息状況として99%以上がヤマトシロアリが対象種であることは分かっています。
新築からの5年目、またその次の5年目にシロアリ業者が来て、薬剤をばらまき、その後も特に変化がない、例えば羽アリが出たり、蟻道があったりというシロアリの予兆がないのであれば、シロアリ技術者の判断で 薬剤をまかない という選択肢もあります。
どういう事かと言いますと、仮に10年経ってもシロアリの予兆が見られないのであれば、お客さま宅の床下の土中にはシロアリはいない可能性も考えられます。
仮にいたとしても、ヤマトシロアリの食害スピードでは大よそ5年程度で点検しておけば十分に対応できます。
例えばお医者さんが「風邪をひくといけないから常に薬を飲んでください」とは言わないでしょう。
ヤマトシロアリが風邪なら、イエシロアリは差し詰めインフルエンザや肺炎といったところでしょうか。それらの病気に限らず罹患すると大変な病気であれば、予め注射を打つなどして予防、緩和をする必要もありましょうが、風邪をそんなに大げさに警戒する必要がない、という例えであれば分かりやすいのではないかと思います。
しかし昨今のシロアリ業者は、床下にシロアリがいるか否か、という判断をしません。
なぜなら、まず「判断できるだけの知識や技術がない」という場合もありますが「薬剤を散布しないと儲からない」、だから自らそのような事は言わないという場合もあります。
しかし、繰り返しになりますが、定期的にシロアリ技術者の「点検」だけはお受け下さい。
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