シロアリの駆除に失敗する理由や原因て何? 愛知、岐阜
シロアリの駆除に失敗する理由や原因て何?
シロアリの駆除に失敗する理由として、業者がシロアリの生態等に理解していないと、しろあり防除士等の資格は持っていても、誤解等により間違った情報をもとに作業をしてしまうことが上げられます。
そうは言うものの、そもそも数10年も昔からのシロアリの関係者たちが、長い間シロアリの生態的な研究を適切に行ってこなかったのが原因の一つでもあります。
研究がきちんと行われなかった例をあげますと、日本国内ではイエシロアリとヤマトシロアリがメインの種になりますが、シロアリによる建物被害の規模で言いうと、99%がイエシロアリです。
そしてイエシロアリの研究が進められ、イエシロアリに効果がある薬剤が開発されると、それよりも被害の少ないヤマトシロアリにも当然効くはずだ、という曖昧に解釈された、といった具合です。
ヤマトシロアリの生態は、そのような曖昧な研究結果に基づいた 誤解 が 常識 となり、実際のシロアリ駆除の現場で確認される生態とは異なったままの状態にあります。
それが冒頭の、シロアリの生態を理解していない業者によるシロアリ駆除の失敗要因の一つにつながるわけです。
シロアリ業者も、勤勉で聡明な人ばかりではありませんので、自分で間違った作業をしている事に気付いていない、という現実もあります。
ヤマトシロアリの生態について誤解されている例をいくつかご紹介していきます。
シロアリの駆除に失敗|ヤマトシロアリへの誤解
・腐っている木部がシロアリを引きよせる??
➡上記のとおり、腐っている木部には基本的に来ません。
腐っているからシロアリが来るのではなく、シロアリが来たから腐るのです。
シロアリが水分等を運んで来るから腐ります。
※シロアリは水分は運べないと誤解される事がありますが、シロアリは体内に水分を貯めて水分を運べます。
・酸を分泌して、対象物をとかす??
➡シロアリは、蟻酸は分泌しません。蟻酸を分泌できるのは、一部のアリのみです。
そもそもシロアリは、普通のアリとは生物学的にカテゴリが異なります。
アリは蜂と同じ仲間で、シロアリはゴキブリ等と同じ仲間になります。
・床下が高いとシロアリが来ない??
➡床下が高くてもシロアリは来ます。 昔の家は、今のようなコンクリの基礎はありませんでした。
昔のような家では、コンクリの壁も無いので、通気性良いでがす。
するとシロアリは、基本的に外気に晒されては生きていけませんので、風がとおるところでは営巣も難しくなります。
仮にシロアリの蟻害があっても定期的に点検していればすぐに気づき、しかも簡単に駆除/修繕等ができていました。
ということで、現在のような基礎の構造では、仮に床下が多少高くても、コンクリの壁に囲まれていますので、あまり関係ありません。
むしろ床下が高いということは、床下の容積が大きいことになり、それに対して換気の効率が悪いと、気流の安定している部分が多くなり、シロアリには都合がよくなる場合があります。
・湿った木部しか食べない??
➡乾いていても食べます。 上記のとおり、シロアリが来ると湿気るイメージが強いので、湿気た木部が好き、という誤解を招いたのでしょう。
・湿気が無ければ生存できない??
➡湿気が無くても生きられます。 上記のとおり乾いていても食べますし、水分は土の中から運んで来ますので、木部が乾いていても支障ありません。シロアリは基本的に土の中から上がってきますので。
・木部が腐る(湿気る)とシロアリがわく??
➡わきません。シロアリは土の中で生活していますから、わくのではなく、土の中から出てくるだけです。
また、木部の腐りとシロアリの発生に関係はありません。むしろ腐っている木部にはシロアリは来ません。
シロアリは実は大変ひ弱な生き物で、カビ等の他の生き物のいる環境では基本的には営巣しません。
若しくは、木部が腐っていては、自分たちの食べるものが無いので、やはりそこには来ません。
以上、参考になりましたでしょうか。
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