シロアリの駆除や予防で使う薬剤の種類は? 愛知、岐阜
シロアリの駆除や予防で使う薬剤の種類は? 愛知、岐阜
シロアリの薬剤にもいろいろな種類がありますが、今日は薬剤の成分という観点ではなく、シロアリの体内への侵入経路別にご紹介してみたいと思います。
シロアリ薬剤の種類
シロアリの体内への侵入経路には、以下の3パターンがあります。
①シロアリの口から入って(シロアリが食べて)消化器系から殺傷する。
②シロアリの表皮(≒毛穴のような穴)から入って神経系から殺傷する。
③シロアリの気門から入って呼吸器系から殺傷する。
①は薬剤がシロアリの口器を経て消化器官内に入り、中毒症状を起こさせて死滅させるもので、食毒剤と呼ばれます。
ホウ素化合物(ホウ酸)やベイト剤にも使用されます。
ちなみにホウ素(硼素)は、学生時代に理科で習った元素記号の「B(BOLON:ボロン)」で、ゴキブリ団子の成分としても有名ですので、殺傷力には効果があります。
次に②は、薬剤がシロアリの体の表面に直接付着して、シロアリの表皮を通して体内に侵入して神経麻痺などを引き起こすもので、接触毒剤と呼ばれます。
最近の主流の薬剤では、この神経系に効く成分が多く、薬剤の忌避性があるものでは、ピレスロイド系のビフェントリンという成分や、忌避性が無いタイプですと、ネオニコチノイド系のクロチアニジンなどがあります。
当社の使用薬剤は、後者のクロチアニジンを有効成分とした薬剤を使用しています。
最後に③は、薬剤がガス状(霧状)になり、シロアリの気門を通して呼吸器官内に侵入するものです。
以上のようなイメージですが、どれが一番効くのか?という点については、どれも特に大差はなく、選定基準は技術者の考え方によります。
私たち人体への安全性もちきんと評価、確認されておりますのでご安心いただければと思います。
また、ここ愛知や岐阜では、予防や駆除が難しい種(例えばイエシロアリなど)は、殆ど確認されておらず、99%が「ヤマトシロアリ」という比較的対処が容易な種がメインですので、我々技術者としてはありがたいと言えます。
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