床下暖房とシロアリの対策についての誤解

床下暖房とシロアリの対策についての誤解

 

 

床下暖房とシロアリについて、よく誤解されていることがありますので、こちらで少し解説いたします。

 

シロアリが湿気の多い環境を好み、乾燥を嫌うということは、お客さまの中でもご認識の方は多いです。

しかし、床下に暖房があれば乾燥するからシロアリは来ないのではないか

という意見があります。

 

これは誤解です。

シロアリは土の中にいるときは適度な温度と湿気で、彼らにとって快適な環境ですが、これが床下に上がってくる際は、この床下の土の粒を積み上げて、それを自分たちの糞で固めてトンネルを作り、土の中と同じ快適な環境を構築します。

これを蟻道といいます。

ちょうどレンガをセメントで固めて積み上げるようなイメージです。

 

常に蟻道の中を通りますから、直接外気に触れることはありません。

よってご想像のとおり、床下がいくら乾燥していても、彼らは快適なトンネルの中を通って上がって来ますので関係がありません。

 

ということで、床下に暖房を入れてもシロアリの対策とはなりませんということを申し上げます。

 

では対策はどうしたらよいかと言いますと、3年なり5年なり定期的に床下、基礎外周などを点検すれば済むのです。

そこに高いお金をかけて薬剤をばらまく必要もありません、床下の木部にも大量の水分は負担でしかありません。必要に応じて、ポイントを絞って使用すればよいのです。

 

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