シロアリに竹炭や備長炭は効果がある? 愛知、岐阜

シロアリに竹炭や備長炭は効果がある? 愛知、岐阜

 

 

その答えは、シロアリに対して竹炭や備長炭などのいわゆる調湿炭は殆ど効果はありません。

 

竹炭であれ、備長炭(木炭)であれ同じです。

シロアリには殆ど効果がありません。

 

 

「効果がない」という根拠をご説明します。

 

まずシロアリというのは、床下の湿気のあるなしに関わらず、地中から上がって来ます。

蟻道という土でできたトンネルを作りながら、その中を通って上がって来ますから、周囲に湿気があろうが無かろうが、蟻道の中はシロアリにとって快適な状態であるからです。

※蟻道は、土の粒と自分たちのフンを、ちょうどレンガとセメントのようなイメージで作られている物です。

 

それどころか、床下に敷いてある調湿炭の上にも蟻道を作っている例もたくさんあります。

 

理論上も、実際の現場でも、シロアリには竹炭や備長炭は効果がないのがお分かりいただけると思います。

 

 

 

竹炭や備長炭について、ついでにもう2点

 

・床下に敷きっぱなしのメンテナンスフリー というのはウソ

 

シロアリ業者の営業トークやホームページなどで、

「調湿炭はシロアリに効果もありますし、半永久的に使えて、メンテナンスもフリーです!」

という文言を見かけますが、メンテナンスフリーはウソです。

 

どういうことかと言いますと、調湿炭は確かに湿気を吸ってはくれますが、炭の大きさも量も知れていますし、半永久に吸い続けるわけではないのはご想像がつくと思います。

 

ではある程度、湿気を吸った備長炭たちはどうなるか?

お腹いっぱいで、それ以上は吸ってくれませんので、吸った湿気を放出(乾燥)させてあげないといけません。

※床にこぼしたお茶を雑巾で拭く場合に、ある程度の水分を吸ったら一旦絞らないと、ずっと吸水してくれるわけはないのと同じです。

それには太陽にあてて、天日干しをする必要があります。(ここまでやればこうかは半永久的、かも知れませんが)

 

どうでしょう、既にメンテナンスフリーではありませんね。

 

しかも天日干しにするには、床下に敷き詰めた竹炭などが入った袋を、床下に潜って全て持ち運ばないといけません。

そして干したら、また床下に潜って元どおりに敷き直さないといけません。

恐らく、軽く20袋はあると思いますので、大変な労力です。

これを定期的にやらねばなりません。

 

しかしご想像のとおり、一般の方はこのようなことは滅多にやっている人はいませんので、現実は湿気を吸ってお腹いっぱいになった、湿気を吸わない調湿炭が床下に広がっています。

そして問題なのは、その理屈をシロアリ業者が理解していない、若しくは知っててもお客さまに説明しないという点です。

 

 

・竹炭、備長炭などの調質炭類はシロアリ業者から買ってはいけません、ボッタクリ価格です。

 

こちらもご想像のとおりかも知れませんが、定価の3倍や4倍という値段で勧められますから、是非ともおやめください。

そもそも効果がないのですから、購入する必要もありませんけどね。

 

 

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。
  • コメント (0)
  1. この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る