シロアリ薬剤の安全性について 愛知、岐阜
当社にて使用している薬剤は、以下のとおりです。
用途 | 品名 | 有効成分 | 毒劇該非 | LD50 | カタログ | SDS |
土壌用 | ガントナーMC | クロチアニジン | 普通物 | 2,000 | ⇒コチラ | ⇒コチラ |
当社の薬剤選定基準
・日本しろあり対策協会の認定薬剤であるか。
・急性毒性(経口)が、GHS(※1)の定めるハザード区分の区分内(区分1~5)に該当しないか。
・薬剤メーカー発行の仕様書とSDS(※2)より、主成分となる化学薬品が毒物劇物法の適用に該当しないか。
・LD50値(※3)が、2,000mg/kg以上あるか。
※1 GHSとは、Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals の略で、化学物質の危険性や環境に与える影響などを管理する国際機関で、下記のSDSもこのGHSの基準に基づいて作成、発行されます。
※2 SDSとは、Material Safety Data Sheet:製品(化学物質)の安全上の情報を記載したもので、メーカーに対して労働安全衛生法で発行を義務付けられた文書です。以前は、あたまのMを付けて「MSDS」と呼称されていました。
※3 LD50値とは、Lethal Dose 50% の略で、その薬品(物質)を投与した動物の半数が死に至る分量を表しており、単位は「mg/kg」で、体重1kgあたりの数値をmgで表します。
薬剤のLD50値に関して解説
上記の 2,000mg/kg は、体重60kgの人がその物質を、2,000mg(=2g)×60=120g摂取したら、理論上その集団の50%が死に至る、ということになります。
よってLD50値は値が大きいほど、その物質は安全ということになります。逆に言うと強い薬品は少し飲めば死んでしまうということです。
ちなみに日常的なものにも「致死量」はありまして、一般的には塩化ナトリウム(食塩)のLD50値は 約3,000 mg/kgですので、体重が60kgの場合ですと、3,000 mg=3gですので、3g×60kg=180gという量を一度に摂取したら50%が死に至る、ということになります。
そう考えますと、薬剤で2,000とか5,000というのがありますが、経口毒性に関しましては日常的に摂取しているものとあまり変わらない、というのがお分かりいただけるかと思います。
コメント
- トラックバックは利用できません。
- コメント (0)
この記事へのコメントはありません。