白蟻の薬剤を5年毎にまく 駆除もしないのに 愛知、岐阜
白蟻の薬剤を5年毎にまく 駆除もしないのに 愛知、岐阜
現在の白蟻業界は、白蟻の駆除をするわけでもないのに、予防のためと称して5年毎に高いお金をかけて薬剤をまくことが「当然」とされている異常な状態です。
その理由としてはいくつかありますが
・白蟻業者(業界)が白蟻の生態や種別、薬剤の使い方を理解していない
・5年毎にお金が入ってくるビジネスのサイクルを構築できる(儲かる)
といった点があります。
もちろん余分なお金を使うことも問題ですが、今回は5年毎に床下に薬剤をまき続けることの問題をご紹介します。
5年毎に薬剤をまいてたら床下の木材に悪影響 敏感な方はお身体にも
現在、白蟻業界で使われています主な薬剤は、原液を100倍くらいの水で薄めて使うタイプです。
例えば2リットルの原液を100倍に薄めて使う、といった具合です。
薬剤の原液2リットル:お水198リットルといったようにほぼお水です。
そしてその薄めた薬剤を、1坪あたり10リットルほどまいていきます。
ですので15坪~20坪のごく普通のお宅ですと、150~200リットルのほぼお水を床下にばら撒かれるわけです。
この量は、だいたいお風呂一杯分にあたります。
ただでさえ狭くて通気の悪い床下に、これだけの大量のお水をばら撒くのですから、布基礎であれば泥らだけの水たまりがあちこちにできますし、ベタ基礎であればプールになってしまいます。
そしてこの大量のお水は、長い時間をかけて床下で蒸発し続けます。
蒸発にかかる期間や、蒸発によって起こる問題というのはお客さまごとの環境によってまちまちですが、床下の木材がダメージを受けるのは間違いありません。
過去のお話ですが、他所の白蟻業者が大量に散布したあと、そのお家に住まわれていた方が、アレルギーをお持ちの環境の変化に敏感な方だったようで、体調を崩されて、結果的にそのお家に住めなくなってしまいました。
原因は、大量に蒸発した水分がお家の木材や建材などに影響を与えて、シックハウスのような症状が現れたのではないか、と見られています。
付き合いのある同業者も、このような例は稀に耳に入るようですので、敏感な方や小さいお子さん、ご年配の方、ペットを飼ってみえる方は特に注意が必要です。
このような作業をしている業者に限って、
当社の薬剤は安全です!
などと言うのです。薬剤の成分だけを見れば確かに安全でしょう。
しかしそれをどのように使うか?によって結果が変わるということを分かっていないのです。
大量散布の弊害は、決して薬剤の成分ではありません。
薬剤の成分しか見ていない業者は
薄めた大量の水の蒸発が家屋に影響を与えている
という二次的な要因に気付いていないのです。
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