シロアリの蟻道を基礎やお庭で見つけたら?

 

シロアリの蟻道を基礎やお庭で見つけたら?

 

 

シロアリのイメージと言いますと、

家の土台や柱などの木材を食害して、何10万円、何100万円というリフォーム費用がかかる。

 

という感じでしょうか。

実際に点検もせず10年や20年という長期間放っておけば、そのような事態になるかも知れません。

 

しかしながらシロアリという生物は、実はとてもか弱く、外気に晒されては生きられず、また一匹では生きられないのです。

 

 

今回のタイトルである蟻道(読み方:ぎどう)についてですが、シロアリは先述のとおり外気に晒されては生きられませんので、蟻道を構築することによって自分たちを外気から守っています。

 

土の中であれば外気に晒されることはありませんが、エサを探しに来たり、巣の拡大を図ってといった理由で地上に上がって来る場合は、地上でも土の中と同じような環境を作る必要があります。

その土の中と同じ環境なのが「蟻道」です。

 

 

蟻道はどのようにして作られるかと言いますと、土の粒を、例えば基礎沿いに積み上げていきます。基礎や壁づたいにトンネルを構築していると言えば分かりやすいでしょうか。

その時、ただ積み上げるのでは崩れてしまいますので、接着剤がわりに自分たちの(便)を混ぜて構築していきます。

ちょうど土が「レンガ」で、糞が「セメント」のようなイメージです。

 

そして、やがて床下の木材(土台や大引など)に到達すると、木材を食害します。

 

以上が蟻道というもので、自分たちを守りつつ、地上に進出するためのものですので、蟻道というのは巣の一部でもあると言えます。

 

また、蟻道があるということは、基本的にその直下の地中にはシロアリが営巣している可能性があり、その直上の木部にはシロアリの被害(蟻害)がある可能性がある、とも言えます。(もうシロアリの集団がいない、使われていない蟻道もあります)

一見、柱の表面は何ともなくとも、内部が食害されているケースも多いですので注意が必要です。

 

 

更に、蟻道は床下の内部にできる場合もありますし、基礎の外周にできる場合もありますので、ご自身で発見された際にはシロアリの生態などの知見がおありで、駆除できれば良いですが、そうでなければ一報をいただければ適切に対処いたします。

 

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