しろあり対策協会の仕様書に従って作業をしています?

しろあり対策協会の仕様書に従って作業をしています?

 

 

よくシロアリ業者のサイト等を見てますと、

「当社はしろあり対策協会の標準仕様書に沿って作業しています」

という表現をよく見かけますが、本当にそうでしょうか?

答えは、ほとんどの業者がそうではありません。

※標準仕様書とは、要はシロアリに関する作業の手順や要領を記載した書類です。

 

昔からのシロアリ技術者によっては、「そもそも仕様書を守る必要があるのか?」という議論もありますが、それはひとまず置いておいて、具体的にご説明いたします。

 

しろあり対策協会(以下、白対協)の標準仕様書には、シロアリの予防や駆除に関する作業の様々な項目について記載されていますが、ここでは「使用する薬剤の種類」について言及します。

普通のシロアリ業者は、タンクに薬剤の原液と水道水を入れて、タンクからホースを引っ張って、それを持って床下に潜り、土台や根太や大引等の木材に向かって薬剤を散布します。
(床下に潜って、ノズルを上に向けて散布するイメージです。よくシロアリ業者のサイトでも薬剤散布している作業の写真を見かけます)

そして木材に向かって散布した薬剤は、当然液体ですので、ぽたぽたと床下のコンクリート(ベタ基礎の場合)や、土壌(布基礎の場合)にしたたり落ちます。

これを床下の全域に実施して作業終了です。

 

 

さて、これの何が仕様書を守っていないのでしょうか。

実は薬剤には大きく2種類あり、「木部用」と「土壌用」があります。

何が違うかと言いますと、木部用には「防腐剤」が入っているだけで、特に大きな違いはありません。

そして白対協の仕様書では、「木部」と「土壌」で薬剤を分けるように指示されていますが、

 

「当社はしろあり対策協会の標準仕様書を守って作業しています」

 

とうたっている業者のほとんど、恐らく90%以上は守っておらず、多くは土壌用の薬剤を木部にバシャバシャと散布しています。

先述しました、「床下に潜って、ノズルを上に向けて散布する作業」で使用している薬剤、あれはまさに殆どが土壌用です。
堂々と木部に散布していますが、あれは白対協の指示に反している行為です。

※白対協も「土壌用を木部にも使用してよい、という指導は一切していない」と言い切っています。

しかしながら、そもそもが白対協の指示する「木部と土壌で薬剤を分ける」という考え方が、間違っているとは言いませんが、過剰品質であり、お金のムダであり、床下環境の悪化を促すものなのです。

どういうことかと言いますと、先述のとおり「木部用」と「土壌用」の薬剤成分の違いは、防腐剤が入っているか否かの違いです。
しかしこの防腐剤の効果や期間について、細かく公表されていませんし、我々現場の人間に言わせていただくと、防腐剤が入っていても無くても何ら違いはありません。

木部用の方が値段が高いため、シロアリ業者によっては木部用を「防腐剤の入った高価な薬剤です」とうたって、別料金を取っているのが一般的です。

さて、話を戻しまして結論ですが、

「当社はしろあり対策協会の標準仕様書を守って作業しています」

と言っているのであれば、当然、上記のとおり2種類の薬剤を使用するのがスジです。
「しろあり対策協会」という名前を使って、お客さまに安心感を与えて、それで契約を取れている部分もあると思います。
そうであるのに、白対協のネームバリューだけ使って、実際はそのとおりに作業していないのですから、これは詐欺だと言っても過言ではありません。

 

白対協の仕様書の内容は、法律ではありませんので、遵守する必要はないのです。
ですので当社は、明らかに現場にそぐわない内容の場合は、必ずしも仕様書に準拠しません。よって当然ですが、白対協の名前も出しません。

他社は「仕様書どおり」とうたっていて、仕様書どおりではありませんので、嘘をついていることになります。

 

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