シロアリ予防はベタ基礎でも必要ですが、10万円、20万円もの高額な費用は不要
シロアリ予防はベタ基礎でも必要ですが、10万円、20万円もの高額な費用は不要です
約30年以上前は、床下(基礎の内側)は土が主流でした。
いわゆる「布基礎」という仕様です。
しかし最近の新築は、床下が全てコンクリートで覆われている「ベタ基礎」が主流です。
このベタ基礎という仕様は、実はシロアリ予防の観点からしますと、かなり有利なのです。
と言いますのはシロアリというのは、もし私たちの敷地内にいるとすれば、お家の下の土の中で生活しています。
それがシロアリの数が増えたから巣をもっと拡大しよう!ですとか、エサを探しながら土を掘り進んでいたら地上に出た、といったような理由で土の中から床下に上がって来ます。
※ちなみにシロアリは、土を出て上に行けば木材がある、ということは知りません。
「たまたま掘り進んだ先に木材があった」だけです。
その際に、布基礎であれば基礎にぶつかって、そのまま上へ巣を延ばしますが、ベタ基礎の場合はそうはいきません。
土の中からベタ基礎の底面に当たっても、コンクリートが敷き詰められていますから、そのまま床下へは上がれません。
ベタ基礎の底面に沿って、どちらかへ掘り進みます。
※シロアリは、基礎など何かに沿って進むという習性があります。
そしてその途上でコンクリートのジャンカ(ひび割れや隙間など)があれば、そのすき間に入り込もうとします。
※シロアリは隙間などがあるとそこに入り込もうとする習性があります。
そしてそのひび割れが、もし床下近くにまで続いていたり、貫通しているような場合は、床下に侵入されるかもしれません。
シロアリはコンクリートでもかじりますから、多少の薄さなら突破する場合もあります。
多くの場合は、ベタ基礎の底(裏側)から床下まで到達できませんが。
話を戻しますが、シロアリがベタ基礎の底面に沿って掘り進んだ場合、その先には基礎の外周しかありませんから、まだまだ進むとすれば、基礎の外周に沿って上へ行きます。
その場合は、外気にふれないように、土の粒と自分たちのフンを塗って固めながら、蟻道というトンネルを作りながら進みます。
そうなればチャンスです。
なぜかと言いますと、蟻道が表に出てくれば「あ、シロアリがいる」と分かるからです。
一番困るのは、私たちの見えないところで活動して、被害が拡大することです。
蟻道が目に見えるところに出てきてくれれば、被害が出る前にシロアリを駆除することができます。
ですので、ベタ基礎は簡単に床上に到達できませんので、シロアリ予防の観点からすると非常に有利なのです。
※逆に全体的に侵入しにくいということは、一部の侵入しやすいところに集中する可能性があるとも言えますので、そこに特化して予防作業を施すことができるわけです。
布基礎より有利ということは、シロアリの予防作業も布基礎よりは多少はラクになるということです。
予防作業がラクになるということは、布基礎よりも予防費用が安くなるはずですが、実際は一般的なシロアリ業者は、布基礎でもベタ基礎でも一様に大量の薬剤をばらまくだけですので、金額は同じです。
当社は、作業の負荷によって金額設定を変えています。
例えばベタ基礎であれば、布基礎での作業よりも、金額をお安く設定しています。
それは、作業に対する適正な価格設定をすることで、お客さまにムダなご負担をいただかないためです。
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