シロアリの被害や加害習性をご紹介
シロアリの被害や加害習性をご紹介
※ここでいうシロアリは、主にヤマトシロアリを指してします。
シロアリは森などで倒れた木や、落ちた木の枝、葉っぱなど様々な木材に関するもの、紙、書籍、畳などの植物や植物を原料とした製品にも被害を与えます。
これは、シロアリが木材の主成分であるセルロースと言われる「植物細胞壁構成成分」を分解する能力があるからであり、他の木材を主食とした生き物と違う点です。
木材の成分は主に、セルロース(約50%)、ヘミセルロース(20%)、リグニン(30%)という構成になっており、シロアリはこのうちセルロースとヘミセルロースを体内で消化可能なため、主食としています。
先ほどシロアリはセルロース類を分解する能力がある、と言いましたが、厳密にはシロアリ自身がすべて分解するわけではなく、一部はシロアリ自身が分解し、残りはシロアリの体内に共生している微生物が分解してくれて、それをシロアリが腸で吸収している、というカラクリです。
またシロアリは組織内に女王アリ、王アリ、次期女王/王の候補、兵隊アリ、働きアリという階級がありますが、実は木材類を加害するのは働きアリのみで、それ以外の階級は働きアリが木をかじって咀嚼したものを食べさせてもらったり、排泄した便をエサとしたりします。
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