2021.02.14
シロアリ薬剤の本当の安全性とは何か？大量にばら撒くことの問題
シロアリの予防といえば、シロアリ業者が床下にもぐって
ブワーっと大量の薬剤を散布する、といったイメージかと思います。
昨今のシロアリ業者は、ウェブサイトなどでも自社で使っている
薬剤の安全性（あくまでも薬剤メーカーが謳っている安全性）を
しきりにアピールしています。
そしてシロアリ予防でまく薬剤は、水で希釈するタイプが主流です。
その薄める「希釈率」は、概ね５０～１００倍といったレベルです。
例えば２リットルの薬剤の原液に対して、
１００～２００リットルくらいの水で薄めるというイメージです。
一般的な お家で一般的な業者が作業をすると、だいたい２００リットルもの
大量の薬剤を床下にまかれます。
これはお風呂一杯分に相当します。
そして９０％以上が「水」です。
お家の床下にお風呂一杯分もの「大量の水」をバラまかれるのです。
一般的なシロアリ業者はよく
「床下が湿気てると良くない！」
「シロアリは湿気を好むから、床下は乾燥させないと！」
と言いますが、そう言いながら何故か床下を大量の水でビシャビシャにするのです。
特に最近は、ベタ基礎（床下一面をコンクリートで覆うタイプの基礎）の
お宅が主流ですから、コンクリートの壁で囲まれた床下は水溜まり状態になります。
そしてこれだけ大量の水が床下に一度に流れ込むと、
その水が蒸発する量もハンパな量ではありませんので
床下の木材や建材など、様々な環境に影響を及ぼす可能性があります。
身体の丈夫な方はいいかも知れませんが、丈夫でない方、敏感な方のお宅では
実際に床下に大量の薬剤を散布した直後から、過去にシックハウスのような症状が
発症した例も稀ですがあります。
薬剤の成分は安全かも知れませんが、問題なのは薬剤ではなく
大量の水が蒸発した「湿気」です。
昨今の業者の「シロアリの生態を理解していない、無意味な薬剤の大量散布」
は問題です。
また、大量散布で体調に影響が出ることだけではなく、
大量にまく薬剤のお金も結局はお客さまが負担させられます。
当社は「このような右へ倣え」の一律な作業ではなく、
お客さま宅ごとに異なる環境をきっちり把握した適正な作業を
適正な金額でご提供することを企業理念の一つとして活動しています。
