シロアリ薬剤 安全性の正しい考え方とは?

シロアリ薬剤 安全性の正しい考え方とは?

 

 

シロアリ薬剤の安全性について語る場合、とかく有効成分の毒性についてのみ言及される傾向があります。

(実際、他社のサイトなどを拝見しているといつも思います)

有効成分の毒性も大切ですが、同じくらい大切なことはたくさんあります。

 

今回はそんな薬剤の安全性を有効成分以外の視点として、1日摂取許容量についてご説明したいと思います。

 

1日摂取許容量というのは、ADI(Acceptable Daily Intake)とも言いますが、要はその薬剤の成分を、1日当たりにどくらいの量までなら体内に入っても(吸い込んだり、飲み込んだりしても)大丈夫か?を表す指標です。

人の体重 1kg 当たりに対して、成分の量を mg で表します。

 

例えば、当社で使用している主な薬剤の成分はクロチアニジンと言いますが、こちらのADI 値は、

0.097mg/kg/day

となります。

※この0.097値は、実験で得られた数値に対して、人や環境によってばらつきがあることを加味し、100分の1の安全係数をかけていますので、元の数値はこの100倍の数値=9.7だったことになります。

➡当社の薬剤について詳しくはコチラ

 

これは1日に、体重1kg 当たり 0.097mg まで飲み込んでも害はありませんよ、という意味です。

つまり体重が60kg の方ですと、0.097✖60=5.82mg までなら、理論上、毎日飲み込んでも害はありませんよ、という解釈になります。

※ちなみにこの数値が大きいほど、その薬剤はより安全であると言えます。例えばADI 値が0.97という薬剤があったとしますと、このクロチアニジンの10倍の量を飲んでも大丈夫、というわけですから。

 

好き好んで毎日飲む人はいませんが、我々技術者は、毎日薬剤を扱いますし、マスク等の保護具も着用していますが、散布した際には全く吸い込んでいないとも言い切れませんので、ADI 値というのは気にしています。

もちろんお客さまの安全性のためが1番の理由ですが!

 

 

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