シロアリの薬剤 安全性と床下への影響 愛知、岐阜

シロアリの薬剤 安全性と床下への影響 愛知、岐阜

薬剤の大量散布について

薬剤は基本的に水で希釈するタイプが大半ですが、例えばタケロックという薬剤は、50倍希釈で、1坪あたり10リットル以上まきます。

つまり薬剤の原液が「2リットル」だとすると、それを50倍の水道水で薄めますので、出来上がる薬剤は100リットルになります。
しかし100リットルのうち「98リットル」は水道水ですので、結果的に大量の水道水を床下にばら撒いていることになります。

単純に1坪あたり約10リットルの水もまいているということになり(10リットルのうち薬剤成分は200グラム)、予防工事のあとは床下が水浸しになりますが、これは柱などに与える湿気などへは、長い目で見ると影響が出る可能性があります。

それは、一般的なシロアリ業者は5年毎に薬剤で予防処理をさせようとしますので、
5年毎に大量の湿気を受け続けるわけですから。

これでは、薬剤の大量散布はやはり問題になります。しかも大部分が水です。
床下の湿気は時間が立てば元に戻るでしょうが、バランスを崩してしまって、様々な問題が出ます。

実際、タケロックで予防と称して散布作業が行われた家で居住者が、シックハウスのような健康を害する事例が発生しました。
原因は明らかではありませんが、大量の水分が蒸発するのですから、色々な物質の変化や移動も起こると思われます。

水を撒いただけでも床下の臭いが増えるのですが、木材の腐りを心配して防腐剤が入った薬剤だと、もっと臭います。

ベタ基礎では、水たまりができます。
せっかく新築時の水分が抜けた頃に「保証が切れた」といってまた水浸しにするのでから、とくに合板類の劣化にもつながります。
これはホウ酸などの処理でも同じです。
「シロアリがいない所には薬剤は撒かない」というのが理想ですが、床下の環境などお客さま毎の状況から加味して、薬剤の使用は必要最小限にはとどめるべきだと考えです。

 

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