白蟻と羽蟻の違い 時期や対策方法は?

 

白蟻と羽蟻の違い 時期や対策方法は?

 

 

 白蟻と羽蟻の違いは、まずは白蟻という大きいカテゴリーの下に羽蟻という中くらいのカテゴリーがあります。

 

白蟻には、

女王蟻

王蟻

副女王、副王(ニンフ)

兵隊蟻(兵蟻)

働き蟻(職蟻)

 

 

というクラスがあります。

そしてこの中の副女王、副王=次期女王様と王様の候補=ニンフ が羽蟻となります。

 

 

そもそも羽蟻というのは、もともとは羽蟻ではなく、生殖機能を持った次期女王や王といった羽は生えていない普通の白蟻です。

 

 

では何故彼らが羽蟻になるのかと言いますと、理由は「口減らし」であり「リストラ」です。

どういうことかと言いますと、

 

働き蟻(職蟻)は、毎日土を掘って巣を拡大していったり、エサを探します。

そして女王蟻は毎日卵を産み、白蟻の数を増やして集団を大きくしていきます。

 

しかし女王蟻の生産能力に対して巣の拡大が間に合わなかったり、エサのキープが追い付かない場合、巣の中がすし詰め状態となって、白蟻達があぶれます。

 

すると、口減らしのために生殖機能を持った副女王たち(ニンフ)に羽を生えさせて、外の世界に放出します。

まさにリストラであり口減らしです。

 

よって、

 

①羽蟻を出すのは巣別れが第一目的ではない

②羽蟻が出るということは、組織としてある程度の個体数(白蟻の数)が存在する=活発である

 

という点です。

一般的な白蟻業者の中には特に ① を知らないことが多いです。

 

ご自宅から羽蟻が出た場合は、②のとおり危険ですので点検が必要ですが、他所から飛んできた場合は特に深刻になる事もありません。

特にヤマト白蟻地域では定期的に点検さえしておけば問題はありません。

 

羽蟻の生存率は、おおむね0.1%以下と言われています。

ですので仮に1万匹いて、ようやくそのうちの1匹が生き残れるという状況です。

 

 

羽蟻の飛ぶ時期は?

 

先述のとおり、羽蟻は基本的には口減らしではありますが、せっかく放出するのですから、できれば生き残って欲しいのです。

 

そこで彼らは少しでも生き残ることができる可能性が揃ってから飛び立ちます。

それがヤマト白蟻であれば、ゴールデンウィーク前後で雨上がりなどの日中に一斉に飛び立ちます。

 

イエ白蟻であれば、梅雨時(6月や7月)のこちらも湿度の高い日の夕刻に飛び立ちます。

 

これらの種によって飛び立ち時期が異なるのは、その種にとっての「最適な温度と湿度、その他さまざな要因」が異なるからです。

 

白蟻は暖かくて湿気た環境を好みますので、冬場などの寒い時期に飛ぶことはありません。

 

 

 

羽蟻の対策は?

 

対策としては、地球上の白蟻を全滅させることは不可能ですので、やるべきことはただ一つ。

 

定期的に点検すること

 

です。 お客様の環境により5年でもそれ以上でも構いませんので、定期的に点検することです。

そうすれば仮に白蟻が発生しても、大掛かりな修繕が必要な事態には陥ることはありません。

5年ごとに高額な費用かけて、必ず薬剤処理をしなければならない、ということもありません。

状況次第です。 点検費用だけかければまずは十分なのです。

 

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