シロアリと羽アリの違いは?発生の時期は?毎年出る?

 

シロアリと羽アリの違いは?発生の時期は?毎年出る?

 

 

まずシロアリと羽アリの違いは、羽アリはシロアリの一部の階級に羽が生えただけです。

シロアリは、働きアリ(職蟻:しょくぎ)、兵隊アリ(兵蟻:へいぎ)、副女王、副王、女王、王というように階級が分かれています。

 

普段は、シロアリは羽を持っていません。

 

ある一定の条件が揃うと、副女王や副王などの生殖階級に羽が生え、群飛します。

これは巣別れという説もありますが、最近では巣別れではなく、口減らし(リストラ)だという説が有力です。

 

巣の中の密集度が上がると生殖機能を持った副女王などが外の世界に追い出されます。

これは口減らし(リストラ)と言えど、せめて別の場所で新たに営巣して組織を作る可能性を持たせるために、生殖機能を持った階級が放出されます。

 

 

 

シロアリの羽アリが飛ぶ時期

 

私たちが一般的に言っている「シロアリ」には主に2種類おり、イエシロアリとヤマトシロアリと言います。

 

イエシロアリは、6月の梅雨の時期くらいから飛び始め、こちらは概ね7月中には出尽くします。

一方のヤマトシロアリは生息エリアにもよりますが、概ねゴールデンウィークの前後くらいから飛び始め、5月中にはおおかた出尽くします。

 

これらの種で飛ぶ時期が異なる理由は、シロアリはご存知のとおり湿気を好みます。と言いますか湿気が無いと生活できません。

よって飛ぶのも梅雨前後のジメジメした時期になるのですが、この2種で1ヶ月ほどのズレがあるのは、種によって「最適の湿度」と判断するタイミングが異なる、というだけです。

 

 

シロアリの羽アリは毎年飛ぶ?

 

先述のとおり羽アリが発生するメカニズムは、シロアリの発生(=女王の産卵)するスピードに対して、巣を拡大するスピードが追い付かなくなったとき、巣の中の密集度が高くなりますから、そのための口減らし(リストラ)である、とご説明しました。

 

よって、シロアリの産卵するスピードと巣を拡大するスピードが概ね一致していれば羽アリは出ません。

ということで毎年は出ません、ということになります。

 

 

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